当院のヘルニアセンターは、二○○一年韓国では最初にヘルニアセンターを開設したカンユンシク院長を中心とした6人の外科医で構成されております。メッシュ法を用いた手術を行い、現在まで3000件を超えています。その経験に基づいて発展させたメッシュプラグ法でヘルニア手術を行っております。 局所麻醉をかけているため、手術の翌日にお帰りできます。 当院のヘルニアセンターは 手術後の痛みや再発は少なく、患者様から最も信頼を受けております。
YES に当てはまることが多いですとヘルニアである可能性は高く、NOに当てはまることが多いとヘルニアである可能性は低いです。
ヘルニアとは本来お腹に入っているはずの「腸」が腹壁の筋肉の隙間から皮膚の下まで出て来る病気をいいます。
1) 外鼠径ヘルニア
鼠径部には付け根の筋肉の隙間を通して、血管と精管が睾丸までつながっています。 また、血管と精管の周りには筋肉が密着し隙間ができないです。構造的な異常でこの筋肉が緩み、隙間ができる方がいます。この隙間から腸が出てきてヘルニアとなります。多くのヘルニアがこの形をとります 大腿部ヘルニアもこの条件に似ています。
外鼠径ヘルニアとは異なり、内鼠径ヘルニアはお腹の臓器が薄い筋肉を押して紙のように筋肉が完全に伸び、腸が出てくる状態をいいます。
2) 腹壁瘢痕ヘルニア
お腹の腸を手術するときには当然お腹を切り、手術の最後には、お腹を閉じます。 しかし、このときの縫い方が悪かったり、筋膜事態が弱かったり、術後創が感染したりすると、筋膜に弱いところができます。その結果、手術後の傷跡からお腹の腸が皮下まで出て来ます。これを腹壁瘢痕ヘルニアといいます。
ヘルニアを放置すると、脫出した腸がもつれて腐敗する恐れがあります。
鼠徑部ヘルニアを長い間、放置しておくと、生殖機能が弱まりますので、早めに手術を受けることをすすめます。男性の場合、脫出した腸が睾丸まで下降し、睾丸が温まると睾丸の機能が弱まります。 女性の場合は卵巢や卵管が脫出することが多くな って不妊の危険性もあります。 。
ヘルニアは長く放置すると、脱腸した部位がだんだん大きくなります。結局は日常生活が不便になり、このような状態では 再発の危険性も高いです。 i v赤ちゃんのお臍ヘルニアは生後24ヶ月になってもなくならないと手術をしなければなりません。
ヘルニアの手術はメッシュを使わない手術法とメッシュを使うヘルニア手術に分けられます。
従来のメッシュを使わない方法は腸が抜け出された筋肉の隙間を補強するために筋肉を引っ張りあげ縫合する手術です。
一方,メッシュ手術法はメッシュを使い筋肉の隙間を補強する手術です。
メッシュを使わない腹壁矯正術 では引っ張られた筋肉に復元力ができて傷が開き、痛みがひどくなって結局は再発することも多かったです。
しかし、メッシュ手術では筋肉が裂けることなどが生じないため、痛みや再発も少ないです。
またメッシュ手術はメッシュプラグ手術と腹腔鏡手術に分けられます。
前者は外科医が直接ハサミやメスを使いメッシュを挿入する手術であり、後者は腹腔鏡装備を使いメッシュを挿入する手術であります。
一般的に、過去よく行われていた腹壁矯正術よりメッシュを使用した手術が優れていることはよく知られています。
ただし、メッシュプラグ法と腹腔鏡手術の中、もっとも効果的な手術であるか について異なる主張が出ています。
それでは、どのような手術法がヘルニア患者に効果的手術であり、再発率と痛み、回復期間を短縮させる手術法はどちらでしょうか。
次はJainとNorbuという医者が約9000件のヘルニアの手術結果を比較し その結果を分析しました このような分析をmeta-analysisといいます。 議論になっている内容に対して統合的な結論を得られるのに有用な方法です。
この研究の結論はメッシュプラグ法より腹腔鏡法がほぼすべての部分で優れていたということでした。
次は分析した結果を分かりやすくまとめたものです。
メッシュプラグ法
腹腔鏡法
麻酔
局所麻酔
全身麻酔
再発
0~4%
2~10%
血管および
1.4%
5.6%
臓器への損傷の危険度
ほぼ同様
ほぼ同様
手術時間
34~45分
50~58
痛みと回復期間
ほぼ変わらない
ほぼ変わらない
費用
腹腔鏡法より安い
メッシュプラグ法より高い >
手術可能な対象
すべての鼠徑部ヘルニア
単純鼠徑部ヘルニア
上記の比較表からほぼすべての部分で腹腔鏡法よりメッシュプラグ法のほうが優れていることがお分かりになったと思います。
メッシュププラグ法は再発も少なく、血管および臓器への損傷の危険も低いです。
さらに、手術時間もより短く、費用も腹腔鏡法に比べ安いです。
当院ではメッシュ法による手術を用いております。
メッシュプラグ法は漏斗状のメッシュを穴に挿入し脱腸した筋肉の隙間をかぶせて補強する手術方法です。この手術は簡単で効果が良いため広く使われています。
当院では三千件を越える手術経験を生かしたメッシュプラグ法をよりレベルアップさせて手術を行なっております。
韓国よりも十年ほど進んで、専門的なヘルニアセンターが活性化されているアメリカのヘルニア手術の変化推移を見ると切開によるメッシュプラグ法の手術件数は一九九十年から十年の間六倍も増加したことに比べ、腹腔鏡手術は外科専門医がこの手術に熟練するまで時間がふじょうにかかり、周りの臓器の損傷の危険度も高く、手術費用や再発率、痲酔などでもメッシュプラグ手術より良い結果を出していないと判断されているからだと考えられます。
当院でもこの理由のため、最新の腹腔鏡手術チームを備えているにも関わらず、ヘルニア手術のほとんどをプラグ手術で行なっております。
腹腔鏡手術がメッシュプラグ手術より習得が難しいので、メッシュプラグ法がもっと多く行なわれているということは一部事実ですが、熟練しにくい手術からといってレベル高い手術とはいいきれません。熟練が難しいということは手術の際医者が医療事故を起す確率も高くなるということです。
実際に腹腔鏡手術のほうがメッシュプラグ手術より周りの臓器の損傷(5.6%vs1.4%)が高く、再発率も高い(2~10%vs0~4%)と検証されています。 つまり、より安全で再発の少ない手術のほうが信頼される手術といえます。
腹腔鏡手術を穴のあいたダムの復旧工事にたとえる方がいますが、このたとえによく当てはまる手術がリヒテンシュタイン法です。リヒテンシュタイン法ではシート状のメッシュを鼠径管の後管を覆うことでヘルニア門を閉鎖しますが、現在ではあまり用いられておりません。 当院で用いられているプラグヘルニア手術は腹腔鏡と同様に筋肉に隙間の中にメッシュをいれます。
腹腔鏡下手術では幅が広いメッシュをいれますのでもっといいですという主張は実際は差があります。
漏斗模様のメッシュは小さくても耐える力が強く、非常に効果的に筋肉の隙間を補強します。 漏斗模様のメッシュは大きさが小さいため挿入の空間を大きくする必要もありません。この方法でメッシュを挿入すると挿入したとことの動きがほとんどないため非常に安定性があります。幅が広いメッシュをいれると、空間を広くする過程で周りの臓器や血管に損傷を与えたり、手術後血がたまるなど合併症が生きることもあります。
腹腔鏡手術と当院のヘルニア手術
腹腔鏡の手術が開腹の手術と比べ、痛みが少ないという方もいますが、当院で再発の手術を受けた患者様のほとんどは他の病院で腹腔鏡で手術を受けた方でした。再発の手術を受けた患者様は開腹の手術のほうが腹腔鏡手術より気楽だといいます。
プラグ手術と腹腔鏡手術の傷痕はあまりかわりません。腹腔鏡手術を用いられた場合は10mmぐらいの大きさの傷が一つ、5mmぐらいの大きさの創が二つできるといいますがこの大きさは腹腔鏡手術に必要な道具の内側の直径に基づいた大きさです。
実際、手術の道具を挿入するためには傷の部位が二倍以上大きくなるといことです。
腹腔鏡手術は幅広い部位にメッシュを挿入するため筋肉と腹膜の間を広げ、空間を作ります。手術後この空間に血がたくさんたまることがありますが、この場合痛みが伴います。
腹腔鏡手術には全身痲酔が必要となります。全身痲酔から意識が戻る際、不快な感じがすることもあります。
局所痲酔はアメリカやヨーロッパのヘルニアセンターで一番用いられています。
しかし、韓国内で、局所痲酔をかけヘルニア手術を行なう病院は多くありません。
局所痲酔は簡単で危険性が少なく、手術後すぐ活動が可能ですが、全身痲酔や脊髄痲酔の場合は局所痲酔より危険性も高く、痲酔の後遺症を予防するため十二時間以上まくらなしにベッドで横にならなければなりません。
再発したヘルニアは再び再発する危険性が高いです。
一度の手術で腹壁の組織たちがもつれて 再手術の際、全身痲酔や脊髄痲酔を用いられますとヘルニアの袋を探すことが難しいです。したがって不完全な手術になると再び再発します。
局所痲酔を行ないますと手術の際、咳きをしたり、お腹に力を入れることなどが可能のため再発したヘルニア袋を簡単に見つけられます。
つまり、再発したヘルニアの場合は局所痲酔で手術を受けることが、再発を予防するといえます。
糖尿や高血圧、肝臓疾患など持ち病の方には安全で禁食も必要ない局所痲酔がすすめられます。当院ではヘルニアの手術に局所痲酔を用いられております。
局所痲酔は痲酔による負担がほどんどありませんので、高齢の方も安心して手術を受けることができます。
当院ではメッシュプラグ法を用いて手術を行なっております。
皮膚と筋膜を3~4cm切開したあと、ヘルニアの袋を探し、袋の入り口を糸で結び閉じてから除去します。
脱出した腸の筋肉の隙間に漏斗状のメッシュを挿入し、固定します。
切開した筋膜と皮膚を縫合すると手術は終了です。
初診に来院された日にも手術が可能です。
簡単な血液検査やヘルニアの確定診断のため超音波の検査を行なってから手術します。
禁食の必要はありません。
痲酔
ヘルニア部位の直径5cm範囲に局所痲酔をかけてからすぐ手術に入ります。
姿勢
仰向けになり、消毒した手術用の布でヘルニアの部位だけを露出させ、上半身と下半身をかぶせます。
手術の時間
二十分~三十分ぐらいかかります。
局所痲酔の薬を注射する際の痛みは、筋肉注射を打たれる時の痛みとほぼ同様です。手術後には自分で歩いて病室に戻ることができます。手術の当時の夜は少し痛みを感じることもありますが、鎮痛剤を注射される患者さまは多くありません。
手術の翌日から何日間は徒歩の際、少し突っ張るぐらいの痛みがある場合もありますが、日常の生活に支障を与える程度ではありません。
メッシュを使わないヘルニアの手術の再発率は10%~20%程度です。
メッシュプラグ手術の平均再発率は2%程度です。
当院のヘルニアセンターでは手術の段階によった手術法を改善し、ヘルニア手術の再発率を2%未満に下げました。
メッシュプラグ手術に比べ、腹腔鏡手術の再発率は二倍ぐらい高いと報告されています。
一泊二日で十分です。だいたい手術の翌日に退院します。脱出した腸が陰嚢まで下降している場合の手術は二泊三日となります。
退院する際、抜糸するため再診は必要ありません。
再診の苦労を減らすことで再発も少なく開腹までの時間も早い韓国内の最高のヘルニア手術を受けられます。
創を縫合した糸は手術の翌日に抜糸するため防水布で創の部位を密封します。退院後は創の消毒は必要なく、手術の一週間後にお宅で防水布を除去してください。
手術後には便秘にならないようにし、咳きやくしゃみをする際は手術の部位を軽く押してからして下さい。
手術の翌日からは徒歩運動は可能です。退院後翌日からの出勤が可能です。
食事は手術直後から可能です。
防水布で創を密封しているため、手術の翌日からシャワーもできます。
ジョギングは手術後十日目から可能で、ジムやゴルフ、重い荷物を運ぶなどは手術の一ヶ月後にはじめてください。
国民健康保険所持者
国民健康保険未所持者
单侧
260,000ウォン
110,500円
双侧
360,000ウォン
169,400円
上記の金額は予想金額です。実際と少々差がある場合もあります。
一泊二日の入院、一般診療、ヘルニアの片側のみの費用に基づいています。
選択診療を選びますと選択診療費が加算されます。
超音波検査を受けますと費用が加算されます。
当院ではメッシュの費用を別途にいただいておりません。
腹腔鏡手術の費用
社会保険に加入している方は当院の収納窓口で手術名と疾病分類番号をご確認のうえ保険会社へ保険適用となっているかをお問い合わせください。保険適用となる場合は必要な書類(診断書、入院・退院確認書)などを収納窓口からもらい保険会社に提出してください。
キプ厶病院で行なわれている肛門疾患の手術名と疾病分類番号は次のようです。
鼠径部ヘルニアと大腿ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁ヘルニアの手術を行なっております。
大腿ヘルニアはどのように治療しますか。
大腿ヘルニアは鼠径部ヘルニアとほぼ同様のメッシュプラグ法で手術します。手術の流れや術後の経過も似ています。
臍帯ヘルニアはどうですか。
赤ちゃんの臍帯ヘルニアは24ヶ月後に手術をします。大人の場合は見つかった当時に手術を行ないます。
赤ちゃんの場合は全身痲酔をかけます。ヘルニアの穴が小さいため、靭帯にある小さいヘルニアの穴だけを縫合します。
大人の場合は局所痲酔をかけます。ヘルニアの部位が小さいときは鼠径部ヘルニアの同様にメッシュプラグ法で、ヘルニアの部位が大きいときには腹壁瘢痕ヘルニアの同様にメッシュシットを用いて手術します。
臍帯ヘルニアは術後の翌日退院しますが、メッシュシットで手術したときは二泊三日の入院が必要となります。
腹壁瘢痕`はどう治療しますか。
腹壁瘢痕ヘルニアの穴は非常に速い速度で大きくなり、この穴から腸が脱出するため早めに手術を受けるべきです。
腹壁瘢痕ヘルニアは再発の危険性が高いです。その結果、六回以上の再発され手術を受けた患者さまもいました。
当院では裂いた筋肉を縫合するうえに縫合した筋肉の内側と外側に二重にメッシュをつける手術をします。何回もヘルニアが再発して来院した患者様も手術を成功的に終えました。直径が10cm以上の大きな腹壁瘢痕ヘルニアは全身痲酔をかけてから手術します。