当院は六人の外科専門医を中心とした、総合病院並の外科専門病院です。
他の病院よりも迅速で正確な診断を行ないます。
長い臨床経験を持った外科専門医と最新の知識と技術を習得した若い外科専門医が協力し合って患者様により良い結果を得ていただくべく努力しております。必ず患者様にはご満足していただけるものと確信しております。
小手術は簡単な外科的手術をいい,英語ではminor surgeryあるいはday surgeryともいいます。ほとんどの場合入院は必要なく、日帰り手術で可能です。
当院で行なっている外科小手術とは脂肪種手術、表皮嚢腫手術、リンパ腺手術、ガングリオン手術、乳房の良性腫瘍の切除術、女性化乳房手術、皮膚および皮下組織の膿瘍、傷の縫合手術、陥入爪がどがあります。
総合病院のほとんどは小さい腫瘍の切除にも全身痲酔をかけるため入院が必要となります。
病院によって異りますが、局所痲酔、睡眠痲酔、脊髄痲酔などが使われます。
予約なしでも当日の手術が可能ですができるだけコールセンターに電話でご予約下さい。
当院では、小手術のほとんどは局所痲酔をかけます。痛みに敏感な方には睡眠痲酔と局所痲酔を併行したりします。大きい腫瘍を切除する場合は全身痲酔を下半身にある大きい瘤を除去する時には脊髄痲酔か仙骨痲酔をかけることもあります。
局所痲酔をかける時にちくちくした痛みがあります。痛みに敏感な方は鎮静剤を注射した後睡眠状態で局所麻酔剤を注射することもできます。
来院してからお帰りになるまで約一~二時間かかります。
大きさによって異なりますが、大きかったり筋肉の深いところの瘤を切除するときには手術時間が一時間近くかかるときもあります。この場合でも入院する必要はありません。
過去には病気の治療が先でしたが、現在には病気の完治および治療の質も重要になる時代になりました。当院の外科小手術センターのスタッフもこれに気づき、治療の質をあげ患者様にご満足いただけるよう傷を最小におさえ患者の術後の負担を減らす手術を目指しております。。
傷(切創)などを縫合した場合、一般的には、約1週間で抜糸をするのが適当であると考えられています。
しかし、傷口の状態や大きさ、部位によって抜糸の時期を変える必要があります。
傷を最小にするため4~5日目に抜糸する場合もあります。手術後の再診はだいたい手術の翌日と抜糸する日に来院することになります。
もし、抜糸への来院が難しい方は自宅の近所の病院で治療をうけてもかまいません。
膿瘍や巻き爪、陥入爪の手術をうけた方は手術時、縫合術を行なわないため抜糸する必要はありません。
脂肪種は脂肪細胞が大きくなった良性腫瘍のことで薄い膜に囲まれて、皮膚の下に生じるなめらかなしこりです。脂肪種は多く見られる疾患の一つで数年間大きさが変わらないものもあり、だんだん大きくなるものもあります。
脂肪種が発生する正確な原因は現在のところ不明ですが、遺伝的な影響で起きると知られています。 肥満との関係はありません。
脂肪種は軟かくて弾力性があり、動きのある瘤のように感じられます。
普通は痛みはありませんが、筋肉の間にできた脂肪腫は、周りの筋肉を使うたびに痛みを伴います。脂肪種は癌になることはほとんどありませんが、美容上に気になる方は手術を受けることをおすすめいたします。
皮膚の上皮細胞が真皮内に入り込み袋を作る疾患です。上皮から分泌された脂肪と死んだ上皮細胞などで袋の中がたまっていくことにより瘤のように感じられます。脂肪腫よりは少し皮膚に近く位置され時間が経つにつれ、だんだん大きくなります。表皮嚢腫は皮膚の表とつながる小さい穴を持っていて、ここからバイ菌袋の中に入って感染症をおこし膿腫ができます。膿腫は切開して排膿します。
しかし、切開して排膿するだけでは症状は解決しません。一度膿腫ができた表皮膿腫は同じことを繰り返されることが多いです。
炎症が治まった後には膿腫全体を残さずに除去することがポイントです。
リンパ系は体を疾病から守る防御システムである免疫系において大きな役割をはたすひとつです。リンパ節はリンパ系の途中に位置し、リンパ液を濾過させ白血球とリンパ球が細菌やウイルスのような異物を捕まえ破壊します。このリンパ節は体のいろいろなところに位置していますが、大きさは小さいため異常がない時には触れないことが多いです。
リンパ節が細菌の感染により大きくなると触れますが、一つあるいは多数のものが、ゴマからなつめの大きさまで見つかります。腫れているリンパ節を押すと痛みが感じられます。首や脇の下、鼠径に触れることが多いです。リンパ節の多くは感染によって大きくなりますが、傷、入れ墨、薬物反応、癌などにより大きくなることもあります。リンパ腺結は韓国人にときどき見られる病気です。大きくなったリンパ腺を触ると、痛みを伴い炎症がひどくなるとやわらかくなることもあります。正確な診断のためには組織検査が必要となります。リンパ腺結核と診断されたら結核薬を飲まなければなりません。
リンパ節が大きくなった状態で痛みを感じたり、過度に固まっている時には癌や結核性リンパ節などの確定診断するために組織検査を受けることをおすすめいたします。組織検査は局所痲酔をして行ないます。
手首によくできるガングリオンは透明なゼリー状の液体がたまっている小さな瘤をいいます。手の甲や手首に良く見つかり、足や足首、膝にもできます。ガングリオンができている足首や手首を動かしたり、押すときに痛みが感じられます。ガングリオンは関節や靭帯を保護する膜が膨らんで出てきたものでいきなり起きることが多いです。「あずき」から「ピンポン玉」の大きさまで見つかります。膝にできるガングリオンは赤ちゃんの拳ぐらいの大きさもあります。活動が多ければ多いほど、関節液が多くたまって瘤は大きくなります。まれではありますが、自然になくなることもあります。大人に多く、特に女性によく起きます。
一般的にはガングリオンができた部位と模様で診断するが、必要時にはレントゲン撮影と超音波検査を行ないます。たまっている液を注射で抜くことで一時的に瘤がなくなることもありますが元に戻ることが多いです。ガングリオンは癌とは無関係であるし、自然になくなることもありますので必ず手術を受ける必要はありません。
ただし、次の症状が現れた場合は手術を受けることをおすすめいたします。
1.痛み、特に運動中に激しい痛みを感じたとき
2. 瘤のため筋肉の力が弱まり、関節運動が正常に行なわれないとき
3.指や手、足がしびれるなどの異常を感じたとき
4.感染されたとき
5. 美容上、気になるとき
6. 手首の関節の骨や靭帯に損傷があったとき
乳房の瘤は三十歳~五十歳間の女性によく見られ、多くの瘤は危険度は低く、悪性化しないです。乳房に全般的にざらざらとした粒状のものが触られ、痛みを伴うこともあり、生理前にこのような症状がよく現れます。時には小さい瘤の大きさが周期的にかわることもありますが、乳房に異常が場合にも起きます。このような症状は更年期以降にはなくなることが多くホルモン治療を受けると現れることもあります。
一番多く見られる良性乳房の疾患には繊維嚢胞性疾患、繊維腺腫、乳管内乳頭腫がありますが、癌とは無関係です。
繊維嚢腫性疾患
繊維嚢腫性疾患は乳房の感触がやわらかく、ゴムのような感じです。痛みを伴う場合もあります。ホルモンの影響で起きますので、五十代以降の女性にはあまり見られません。
繊維線種
繊維線種は乳房に一番多く見られる良性腫瘍で二十代女性に多くだいたい乳房の形が丸くて硬いし、感触はなめらかな感じです。触るたびに少し動きにも痛みをともなったり、生理の周期に大きさがかわることがあります。
乳管内乳頭腫:乳管内乳頭腫は乳管の中にできる疣のようなもので、主に乳首の真下で発生する腫瘍で乳首から血が混じった分泌物が出たりします。若い女性の場合は両側の乳房から見られることもあります。
乳房がん
乳房がんの場合は乳房が硬く凝りが触れますが、痛みを伴う場合は非常に少ないです。だいたい凝りが不規則な形で、皮膚や周りの組織にぐっついている感じがします。乳房の疾患を正確に診断するためには乳房の軟X線乳房撮影や乳房の超音波検査が必要で、確定診断のためには腫瘍内に細い針を挿入し腫瘍細胞を採取する検査や切開生検が必要となります。
副乳は退化すべきの乳腺組織の一部が残って発生する病気で思春期、妊娠、授乳時乳腺組織が大きくなって症状が現れることが多いです。副乳房はだいたい脂肪組織と乳腺組織から構成され、脇の下や乳房の下にできます。まれではありますが、小さい乳首が残っている場合もあります。副乳房かで乳汁を分泌するものはごくまれで、美容上よくないし、乳房に疼痛がひどい場合は除去が必要です。
脇の下から約10cm~20cm程度切開して手術します。日帰り手術も可能で、脇の皮膚が収縮するまで約4~6週間ぐらいかかります。
女性化乳房とは男性の胸部が女性のように隆起する症状です。
女性ホルモンの過多分泌や男性ホルモンの不足で乳腺組織が増えることによって発生します。十代初の少年の3分の一ぐらいが、思春期のホルモン変化で女性化乳房を経験しますが、ほとんどは自然に治りますので治療する必要はありません。
成人男性に見られる女性化乳房の場合は肝癌、肺癌、 肝硬変、甲状腺機能亢進症、脳下垂体、副腎皮質、睾丸に癌ができたときです。
お酒の飲みすぎ、マりファナ、ヘロインなどの麻薬の吸入・服用で起きる場合もあります。
薬の中でも副腎皮質ホルモン、シメチジン(cimetidine潰瘍治療剤)、 ディランチン(Dilantin:癲癇治療剤、ジギタリス( Digitalis心臓治療剤)、一部の抗がん剤、抗男性ホルモン剤、抗不安剤、抗憂鬱剤、ラベンダー油薬剤などは女性化乳房を発生させる原因です。確定診断のために特別な検査は必要なく、見た目でも女性化乳房の診断が可能です。乳房が極端に大きかったり美容上よくない場合には手術で切除できます。薬やホルモンの以上で発生した場合には薬の服用を中断し、ホルモンの治療を行うとよくなりますが、片側にだけにできた女性化乳房は全身疾患や薬によるものではなく、局所的な疾患でありますので手術で切除する方法しかありません。
膿瘍は体の軟部組織に膿ができる病気をいいます。一般的におできといいます。過去は膏薬を貼り、自然に膿を出されるようにしましたが、病院に行って膿瘍ができた部位をメスで切って膿を排出することが一番早い治療法です。
膿を排出すことを恐れ、抗生剤で一次的に炎症を収める方もいますが、膿ができたら抗生剤だけだは治療ができません。抗生剤は膿の袋の深い細菌までは届かないため .膿を切って排出することが最善の方法です。膿を排出した後に最少量の抗生剤を使います。
陥入爪は爪の側縁が皮膚の中に食い込んでいる状態です。脚の親指に好発します。外傷や爪を深く切って、皮膚に爪が陥入します。爪が曲っていたり厚いほど陥入爪になる危険性が高く、きつい尖った靴の着用が原因となります。
爪を切るときは爪を短く切らないこと、丸くない形でないまっすぐに切ることが大事です。つま先に余裕のある靴を履くことも陥入爪の予防になります。
爪が食い込んだ部分は感染しやすく腫れて痛みを伴います。お湯に足をつけたりローションを塗り固い爪を柔らかくすことがいいです。この時、爪のはしを切ると症状を悪化させます。食い込んだ爪を立て、爪と腫れた皮膚の間に綿の布をさし入れておくと楽になります。数日間サンダルを入って足指に加わる刺激を和らげることもいいです。このような方法で1~2週間で治る場合もあります。
もし、これらの方法でも治療されなかったり足爪の周りまで感染されたときには病院に来院して治療を受けなければなりません。抗生剤を使ったり、爪の陥入部分を切除したりします。爪の手術は局所麻酔をかけます。 就可以了。